Flash vs Silverlight vs Cairo: Mozilla はアニメーションとビデオをオープンソース化できるか

Dan Warne (APC): 私が目にした Gran Paradiso に関するもうひとつのことは、Cairo グラフィックエンジンへの言及でした。私が読んだ限りでは、スケーラブルなベクターグラフィックのためのスピードアップされた高品質なレンダリングエンジンンというものです。

Mitchell Baker: はい、この段階では 2D グラフィックですが。

Dan Warne (APC): なるほど、大胆な試みのようですが、これは Flash や Silverlight との競争を始めるとかそういうことなのでしょうか?

Mitchell Baker: より明瞭なグラフィックというのは Web で改善できる分野のひとつですし、私たちはそこに力を注いでいます。私たちがそこに力を注ぐにあたっては真にオープンなテクノロジーを利用しますが、言うまでもなく Silverlight は完全にプロプライエタリであり、Flash もまた明らかにプロプライエタリです。ただ、Adobe は何らかのオープンな方向に向かっていますが。

実際のところ私たちは、Brendan と彼のロードマップ でもそうですが、私たちが共に作業できるように Adobe にもっとオープンな方向に向かうよう提案していて、Flash のオープン版を見たいと思っています。しかしそれは Adobe の判断で私たちのものではありません。

ですので、グラフィックに目を向けているという意味ではそのとおりで、結局のところ Flash が Microsoft のテクノロジーと同じようにプロプライエタリのままなら、私たちはオープンな方法でグラフィックを開発し続けるしかありません。

しかしグラフィックの分野では Flash は明らかに支配者ですからね。

Dan Warne (APC): この分野への参入は遅すぎるくらいなのに、どうして Microsoft は Silverlight にこだわるのか不思議です。

Mitchell Baker: しかし、それは重要なんですよ。つまり、私たちは同じことをしていて、それは Flash のせいなわけです。これがプロプライエタリなので、私たちにとってはそこが問題なのです。でもそれがなぜそんなに問題なのでしょう? それは“生きていないから”です。Web 上にありますが Web の一種ではありませんし、検索もできなければブラウザのすべての機能との共有もできません。操作できませんし、小さな箱に入っているようなものです。

それを箱から取り出すという試みはおそらくあると思いますが、Web の残りと本当に統合するにはある程度の機能は Web クライアントに持たせるべきで、それがブラウザです。というわけで、私たちは Flash のオープン化を望んではいますが、私たち自身でもグラフィックの機能は開発し続けています。

Dan Warne (APC): それは素晴らしい。これにはビデオ機能も含まれるのですか?

Mitchell Baker: それには目を向けていて、ポイントもいくつかあります。明らかなのは、今までブラウザが良い方向に育ってきたテキストベースの Web は変わりつつあり、ビデオはますます重要になってきているということです。

Dan Warne (APC): ここ半年から 1 年にかけて本当に盛り上がりましたからね。

Mitchell Baker: ええ、いったん何かできるようになると、それを実行するための簡単な仕組みができあがりますから。そこでまあ、人間が目にするアプリケーションのレベルと基本的なテクノロジーのレベルと、その両方をブラウザがサポートするには何をしたら良いのかという問題があります。

私たちはこの両方を検討していて、解決しようとしています。ビデオとオーディオのもろもろに足を踏み入れると、とても複雑だということが分かります。

Dan Warne (APC): 以前から変わらないですね。コーデックの果てしない組み合わせ...

Mitchell Baker: 自分たちのやり方でやるしかないですね。いくつかは明らかに特許が取られているので、こうしたことについては自分たちのやり方で作業するしかありません。ですので、ビデオに関しては検討はしていますが、すべてを自分たちで行なうのかまではまだ決めていません。

Dan Warne (APC): こういうことはよくありますか? つまり、アイデアがあって何かをしたいのだけれども、気が付くと「なんてこった、誰かがすでに特許をとってるよ」というようなことです。

Mitchell Baker: ええと、目立たないところではいつもありますね。ひどく悩まされたことはありませんが。